保安マンは見た!

ケーブル端末の異変に注意!

ケーブル端末の異変を発見

ある老人保健施設の月次点検において、受電柱側に設置された高圧引込ケーブル(1995年製)を目視にて点検中に違和感を覚え、詳しく双眼鏡で確認したところ、白相ケーブル端末部にリーク痕と思われる“ただれ”が認められました。
このままにしておくと電気事故につながると判断し、直ちにお客さまへ現状の報告を行い改修が必要であることをお伝えしました。
お客さまからは、以前にも非常用発電機の改修をさせていただいていたことから、今回の改修に関しても不良箇所に対する改修案とともに、お見積りについてご依頼をいただきました。
改修については、ケーブル施設年からすると張り替えによる更新をお勧めしたいところではありますが、張り替えには高圧引込ケーブルの全長が70m近くあり、経路は管路と建屋内を通じて3階の電気室に至っており、今回の停電時間は4時間が限度とのお申し出から、緊急を要することもあり、高圧ケーブルの絶縁低下や不具合の傾向が確認された際に、改めてケーブル張り替えを実施していただくことをお願いし、受電柱側に設置されたケーブル端末部分のみの改修となりました。(写真参照)

工事前

工事前

工事前拡大

工事前拡大

工事後

工事後

今回切断したケーブル端末部分を確認しましたが、劣化の差は見られますが三相とも“ただれ”が認められ、なぜ白相だけが目視で地上から異変がわかるほど劣化したのかは特定できませんでしたが、細心の注意を払い点検を行う大切さを痛感しました。
高圧ケーブルが不具合により不意に停電した場合は、様々な手配が必要になることから復旧に時間を要するため、大事に至る前に改修することができお客さまにも喜ばれました。
これからも、コツコツと実績を積み上げていくことでお客さまの信頼を得ることができると考えますので、電気設備だけでなく「困ったことがあったら保安協会」といっていただけるように細心の注意を払い日々努力していきたいと思います。