SAFETY保安

保安事例

不要配線からの漏電

経緯

汚水処理引込盤

閉鎖された穴

A中学校に設置してある絶縁監視装置が発報しました。また漏電警報器も動作していました。原因を調査したところ、汚水処理引込盤内にある、名板のない(負荷不明)分岐回路の電磁開閉器の操作回路の絶縁が不良でした。保管してある図面を見ると、電磁開閉器の負荷は天井裏に設置された換気扇とわかりました。しかし、設置場所も用途も図面ではわかりませんでしたので、電源を切っておくことはできませんでしたが、汚水処理引込盤の中にある電磁開閉器ですから、汚水関係の負荷に違いないとの推測ができました。
A中学校は築後30年を超えており、いろいろな改造がなされた形跡があります。そこで、校舎を詳しく見てみると、3階トイレの外側の上部に閉鎖された穴があり、トイレは現在、自然換気となっていますが、天井を張り替えた形跡がありました。さらに、各階のトイレの入口には埋め込み形のスイッチらしきものが蓋で閉鎖された状態になっていました。その蓋を開けてみると、中にはまだ配線の端末がビニルテープで処理された状態で収まっていたため、各階にある同様のもののすべての蓋を取り外して絶縁を測定してみると、回路の絶縁不良は回復していました。したがって、漏電は埋め込みスイッチ内でテープ処理をした配線の絶縁が劣化し、発生したものと分かりました。

原因と対応策

埋め込みスイッチ内でテープ処理をした配線の端末が電線の復元力により蓋に押し当てられ、長い年月の間にテープが損傷したため、絶縁低下を起こし漏電したものと思われます。
トイレの換気をルーフファンにより強制的に行っていたのを自然換気に変更した際に、配線はそのままにしてスイッチのみを取り除き、電線をテープ処理で済ませてしまったことが漏電の元々の原因でした。なお、強制換気から自然換気へ変更された理由や時期は、先生や協会の歴代の担当者に聞いても分かる人がいませんでした。
再発防止のため、該当のブレーカーを切りましたが、このような不要配線からも思わぬ事故が起こる可能性があります。お客さまの設備に適したより良い保安業務が実施できるよう、電気設備全体の情報を保安技師までお寄せいただき、こうした事故を未然に防げるよう対策を取っていきたいと思います。


電気の保安に関するご相談は、お近くの中国電気保安協会までお寄せください。

TOP

TOP