SAFETY保安

保安事例

専門家に任せているから大丈夫!?

経緯

写真1、写真2は「保守管理が実施されていなかった」気中開閉器の内部です。長年保守点検が行われず、高圧開閉器の開閉操作をしていませんでした。このため、開閉器の絶縁劣化に気づかず、高圧地絡事故となりました。そして、長年開閉器操作をしていなかったため、保護トリップ機構が固くなり、保護継電器が動作していたのにもかかわらず、付近一帯が停電となる波及事故となってしまいました。
写真3、写真4は「保安管理がされていたはずの」受電設備です。設置環境から考えると1年2年ではあり得ないほどの埃が溜まっています。これでは外観点検をしても埃の上からでは亀裂等の発見はできません。報告書の体裁が整っていたとしても保安管理業務としては不十分と言わざる得ません。

原因と対応策

原因はいずれも保安管理の不全・未徹底です。後者の場合は特に、「専門家に任せていれば大丈夫」ということで、保安技師はどのような点検を行っているのか、点検の結果、お客さまの電気設備はどんな状況なのかをお客さまが正しく認識されていないということが誘因となっていると思われます。
定例の点検、特に精密点検では現場でのお立ち会いをぜひお願いします。保安技師がどのような点検・試験によってお客さま設備の診断を行っているかを知っていただき、点検・試験の過程を見ていただくことにより、問題が専門的な内容であってもお客さまと保安技師との共通認識を深めることができます。
電気はライフラインとして重要です。機器の進歩と共に信頼性が向上し、故障による供給障害の発生頻度は低下しています。しかし、電気機器は経年と共に劣化し寿命を迎えます。特に屋外にある受電設備は、日光や風雨にさらされ、劣化の進行が速く、設置環境が塩害地区であったり、高湿度の場所であったりすれば、尚更のことです。
定例点検・精密点検の質を維持向上させ、設備診断の信頼を保つのは保安技師の責務ですが、例で紹介しましたように、すべての委託先で同等の質・内容が保たれているとは限りません。保安業務が的確に実施されているかどうか、ぜひお客さまご自身が現場での立ち会いをいただいてご確認ください。
必要な診断装置にて測定・試験を実施したり、停電して行う点検時には十分な清掃等を行って点検を行うことは、お客さまの設備の寿命を延ばし、事故発生を未然に防止する基本です。そして、お客さまのご要望をお伝えいただければ、お客さまの設備に適したより良い保安業務が実施できることになります。


電気の保安に関するご相談は、お近くの中国電気保安協会までお寄せください。

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