SAFETY保安

保安事例

高圧線にご注意を

ある工場の月次点検にお伺いしたときのことである。
となりの事務所ビル建築用足場(鉄骨)につけた防護シートが、当工場の6,600ボルト構内高圧架空線(絶縁電線)に風が吹くたびに触れているではないか。何しろ足場金物と高圧線の離隔距離が短かすぎる。足場を組み立てるときに、よく感電しなかったものだ。
すぐに工場連絡責任者の部長さんに現場を見ていただき、対策をとることにした。
2時間後に、となりの建築現場責任者の方とやっと連絡がつき、建築現場の責任者の方は30センチくらい離れているので大丈夫だろうとの考えで足場やシートを張ったとのこと。非常に危険である旨をつたえ、すぐに構内を全停電して、防護管の取り付けをすることとした。
その後、防護管の取り付けをすることになり、立会のため、現場へ行ってみて驚いた。
写真のように電線の触れたところが、焼けて穴があいていた。
絶縁電線だからと少々油断もしていたが、血の気が引く思いであった。
これは、高圧電線とシートが、間欠的に接触を繰り返したことにより、それらの間で部分放電が発生して、接触したシートが焼損し、写真のようになったものと考えられる。
高圧の電気は大変危険であるということの実証である。


建設中の事務所

このようなことがおきた原因は

◆ お客さまの巡視点検を行う方が、高圧架空電線と当該シートの離隔距離が30センチ程度しかないことを発見して、保安協会へすみやかに連絡できなかった。
◆ 前回の月次点検時に、事務所ビルが隣に建設されるという情報が、お客さまを担当する保安技師に入らなかった。
◆ 建築会社の方が、高圧電線と建築用の足場の離隔距離が30センチ程度あるので、大丈夫であると判断した。

今後、このようなことをおこさないための対策としては

◆ お客さまを担当する保安技師が、問診または点検結果報告時に連絡責任者とさらにコミュニケーションをはかり、情報収集をする。
◆ お客さまの巡視点検時に、異常等があればすみやかに当協会に連絡していただくように、さらに、お客さまにお願いする。
◆ 特に市街地の場合は、隣との離隔距離がとりにくいが、建築会社の方々や一般の人々にも「電気の危険性」・「安全な電気の使用」などについてPRする。


高圧線により焼損したシート

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